1. 返り点を使って読む順番をつかむ
漢文は漢字の並びを日本語の語順で読みます。返り点のレ点は「直後の一字を先に読む」、一二点は「一の字へ返り、その後で二の字を読む」目印です。まず字の順序だけを指で追い、意味は書き下し文と語注で確かめましょう。
【レ点の実例】「不レ見」→「見」→「不」の順。
【一二点の実例】「見二山一」→「山」→「見」の順。
【解説】印の付いた字を単に左から右へ読むのではなく、先に戻り先を確かめます。「不」は打ち消し、「見」は見る、「山」は山という意味です。
漢文は漢字の並びを日本語の語順で読みます。返り点のレ点は「直後の一字を先に読む」、一二点は「一の字へ返り、その後で二の字を読む」目印です。まず字の順序だけを指で追い、意味は書き下し文と語注で確かめましょう。
【レ点の実例】「不レ見」→「見」→「不」の順。
【一二点の実例】「見二山一」→「山」→「見」の順。
【解説】印の付いた字を単に左から右へ読むのではなく、先に戻り先を確かめます。「不」は打ち消し、「見」は見る、「山」は山という意味です。
書き下し文は、漢文を返り点に従って読み、日本語として表した文です。語順を直した後、必要な助詞・送り仮名を補います。返り点そのものを読むことはしません。
【実例】漢文「見二山一」
【読む順序】山→見
【書き下し文】山を見る。
【現代語訳】山を見る。
【解説】「一」の山を先に読み、「二」の見へ戻ります。書き下し文では「を」と「る」を補って、日本語の文にします。
人物が複数いるときは、名前・発言・行動を分けて整理します。書き下し文の「誰が」「誰に」「何を」に印を付け、出来事を本文の順に並べましょう。主語が書かれていない文は、前後を根拠に考えます。
【実例】「父、子に書を与ふ。子、書を読む。」
【語注】与ふ=与える。書=本。
【現代語訳】父が子に本を与える。子が本を読む。
【解説】本を与えたのは父、読んだのは子です。「子」は一文目では受け取る相手、二文目では行動する人物です。
故事は、ある出来事をもとに後の時代へ伝わった話です。故事成語の意味を考えるときは、登場人物の発言や行動→話の結末→今の言葉の意味の順につなげます。
【故事の例・矛盾】ある商人は「どんな物も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていました。客に「その矛でその盾を突いたらどうなるか」と問われ、答えられませんでした。
【意味】二つの言うことが食い違い、つじつまが合わないこと。
【解説】商人の二つの説明を同時に成り立たせられない点が、「矛盾」の意味につながります。ドリルでも話のどの部分が言葉の意味につながるかを確かめましょう。
少し長い漢文では、返り点を一つずつ確認し、意味のまとまりごとに区切ります。読む順序を追ったら、書き下し文のどの語句に当たるか対応させます。レ点と一二点を混同せず、示された印に従って読みましょう。
【実例】「見二山一。不レ言。」
【書き下し文】山を見る。言はず。
【現代語訳】山を見る。何も言わない。
【解説】前半は一二点で「山→見」、後半はレ点で「言→不」の順に読みます。文ごとに返り方を確かめ、書き下し文と対応させます。
書き下し文を読んだら、人物・行動・結果を線でつなぎます。語注は分からない語にだけ対応させ、現代語訳も本文のどの部分に当たるか確認します。人物の考えは発言や行動に根拠を求めましょう。
【実例】「友、約を守りて来たる。主人、これを喜ぶ。」
【語注】約=約束。来たる=来る。
【現代語訳】友人は約束を守って来た。主人はそれを喜んだ。
【解説】「友」が来たことと「主人」が喜んだことを分けて捉えます。「これ」は直前の友人の行動を受けています。
短い古典や漢詩の表現では、限られた言葉から景色や気持ちを読みます。時間・場所・動き・色などを拾い、対比や繰り返しにも注目します。言葉にない細部を想像だけで断定しないようにしましょう。
【練習用の一節】「朝には山明るく、夕べには川暗し。」
【現代語訳】朝には山が明るく、夕方には川が暗い。
【解説】「朝/夕べ」「明るく/暗し」が対比になり、時刻による景色の違いを表します。人物の心情まで決めるには、前後の表現が必要です。
返り点で語順を確認し、書き下し文・語注と照らしてから文の内容をまとめます。「誰が何をしたか」を先に押さえると、打ち消しや理由なども読み違えにくくなります。返り点だけで内容を推測しないようにします。
【実例】漢文「不レ忘二約一」
【書き下し文】約を忘れず。
【現代語訳】約束を忘れない。
【解説】「約」を「忘」より先に読み、「不」によって「忘れない」となります。順序と打ち消しの両方を確認して、文全体の意味を捉えます。
背景資料は本文の行動や発言がなぜ重要かを考える手掛かりです。背景に書かれた人物の立場と、本文中の言葉を対応させましょう。本文に書かれていない目的や結果は背景だけで決めません。
【実例】「使者、遠き道を行き、書を届けたり。」
【背景資料】この場面で、使者は急ぎの知らせを託されていた。
【語注】書=手紙。
【解説】「遠き道を行き」「書を届けたり」という行動を、急ぎの知らせを運ぶ立場と結び付けます。届け先で何が起きたかは、この文だけからは分かりません。
主張を読むときは、結論に当たる言葉と、それを支える理由や具体例を探します。誰の意見かも確かめ、本文の一節を現代語で言い換えましょう。短い文だけでは作者全体の考えまで断定しないようにします。
【練習用の一節】「学びて問はざれば、疑ひ残る。」
【語注】問はざれば=質問しなければ。疑ひ=疑問。
【現代語訳】学んでも質問しなければ、疑問が残る。
【解説】「問はざれば」が条件、「疑ひ残る」が結果です。ここでは疑問を解くために質問することの大切さを読み取れます。
以前の参考書の動画です。レ点と一二点は中学1年の学習に合わせて確認できます。「−レ点」「上下点」は学習する教材で扱う場合の補助として見てください。